ホームへ戻る
ホームへ戻る

コラム

安心アイテムグリーンストアーが発行するコラムです。今まで以上に専門性を高めた情報提供に努めていきたいと思います。 ご意見ご要望等ございましたら、御連絡頂けますでしょうか。

また、無許可の転載は不可と致します。使用時には必ず御連絡下さい。

発行日
No.1 2006年 9月 1日 アレルギーとの共生(生活の質・向上改善)
No.2 2006年11月10日 アレルギー小概論 No.1

コラムは不定期で発行しています。購読ご希望の方はアンケートフォームよりご連絡下さい。また 、アンケートにもご協力頂けますようお願い申し上げます。




No.1 アレルギーとの共生(生活の質・向上改善)



近年、アレルギーと言う言葉が新聞・雑誌・Web上の各メディアにおいて話題となっています。 これらに取り上げられているものの多くは即時型アレルギーと言われ、アレルギー性喘息・アレルギー性鼻炎・アトピー性皮膚炎・ 食物アレルギー等、一度は聞かれたことのある疾患がほとんどです。また、このアレルギーは先進国のおおよそ20%が罹患していると言う 報告もあり、大きな社会的関心ごとと言えます。

現在、即時型アレルギーの原因物質はほとんど同定されていて、ハウスダスト・花粉・食物などに含まれるタンパク質と言わている抗原であることも 分かっています。罹患者は感作するアレルゲンを回避することで疾患症状を軽減したり、またQOL〔生活の質〕の改善が行われたと言う報告が 数多くあることも注目されています。

我々の生活は、この様な医学的証拠の積み重ねが基本となり、快適で安心した生活を継続することができます。今日までの医療も、このEBM (evidence-based medicine)と言う考え方を基本に行われてきました。その中心には、生活者のQOL(quality of life)の改善・向上と言う考え方が 大きな目標にあったと言えます。

弊店はこれまでEBMを基本に、生活者のQOLの改善に役立つ商品をご提供・ご提唱してきました。ここで、改めてアレルギーに関する正しい知識の 蓄積とその励行により、快適な生活の担い手のひとつになれるように、現在もっとも多く理解され、正確な科学的・医学的情報のご提供にも 心がけていきたいと考えています。




No.2 アレルギー小概論 No.1

アトピーとは「低用量のありふれたアレルゲンに反応してIgE抗体を産生し、喘息(asthma)・鼻結膜炎(rhinoconjunctivitis)・ アトピー性皮膚炎(atopic dermatitis、以下AD)などの典型的な症状を発症しやすい体質・素因のこと」(1)とされている。

つまり、アレルギーとは免疫反応であり、体細胞・全組織・各臓器が障害として受ける病的症状のことを指す。免疫反応において 抗原抗体反応の量的反応が適切な場合には、生体に及ぼす作用が防御反応により保たれているが、過度に増強等されると過敏性となり アレルギー反応として現れ、また、ADの病状は遺伝的素因と環境的素因の相互により病態が惹起されると理解されている。

アレルギー反応の分類はCoombs & Gell(2)の分類法が多く用いられ、T〜Wに分類されている。特に、即時型(T型)のADはソウ痒性皮膚炎で、 かゆみや強い皮膚病変が慢性的再発し、繰り返し発症する皮膚疾患である。ADの発生機序については古くから研究されてきているが、 ADはアレルギーの側面と遺伝的な形質の継承に因子が複雑に存在し、単独では簡単に病態を説明できないのが現状である。つまり、ADは遺伝的に 罹患しやすい体質を継承した人が環境中のアレルゲンに感作され病状が悪くなるが、遺伝的体質の継承が大きく関係する人もあれば、 アレルギー的な側面あるいは増悪環境因子が大きく関係する人もいるとされる。

下記に日本皮膚科学会発表のアトピー性皮膚炎の定義および診断基準を記載します。


       ☆日本皮膚科学会のアトピー性皮膚炎(AD)の定義・診断基準(日本皮膚科学会参照)☆


アトピー性皮膚炎(AD)の定義(概念)

「ADは増悪・寛解を繰り返すソウ痒のある湿疹を主病変とする疾患であり、患者の多くはアトピー素因を持つ」アトピー素因: @家族歴・既往歴[気管支喘息(bronchial asthma)・アレルギー性鼻炎(allergic rhinitis)・結膜炎(conjunctivitis) アトピー性皮膚炎(atopic dermatitis)のうちいずれか、あるいは複数の疾患]またはAIgE抗体を産生しやすい素因。


アトピー性皮膚炎の診断基準

1.ソウ(病だれにダニ)痒 《掻きむしる》

2.特徴的皮疹と分布
@皮疹は湿疹病変
●急性病変:紅斑, 浸潤性紅斑, 丘疹, 漿液性丘疹, 鱗屑, 痂皮
●急性病変:浸潤性紅斑・苔癬化病変, 痒疹, 鱗屑, 痂皮
A分布
●左右対側性
好発部位:前額, 眼囲, 口唇, 耳介周囲, 頸部, 四肢関節部, 体幹
●参考となる年齢による特徴
乳幼児期:頭, 顔にはじまりしばし体幹, 四肢に下降
幼小児期:頸部, 四肢屈曲部の病変
思春期・成人期:上半身(顔, 頸, 胸, 背)に皮疹が強い傾向

3. 慢性・反復性経過(しばし新旧の皮疹の皮疹が混在する)  乳児では2ヶ月以上、その他では6ヶ月以上を慢性とする

上記1,2および3の項目を満たすものを症状の軽重を問わずアトピー性皮膚炎と診断する。そのほかは急性あるいは慢性の湿疹とし、 経過を参考にして診断する。

除外すべき診断

 ●接触性皮膚炎    ●汗疹   ●脂漏性皮膚炎  ●魚鱗癬  ●単純性皮膚炎
 ●皮脂欠損性湿疹   ●疥癬   ●手湿疹(アトピー性皮膚炎以外の手湿疹を除外するため)


診断の参考項目

 ●家族歴(気管支喘息, アレルギー性鼻炎・結膜炎, アトピー性皮膚炎)
 ●合併症(気管支喘息, アレルギー性鼻炎・結膜炎)
 ●毛孔一致性丘疹による鳥肌様皮膚
 ●血清IgE値の上昇


臨床型(幼小児期以降)

 ●四肢屈側型  ●ソウ痒(掻きむしる)  ●四肢伸側型  ●全身型  ●小児乾燥型 
 ●これらが混在する症例も多い  ●頭・頸・上胸・背型


重要な合併症

 ●眼症状(白内障, 網膜剥離など):とくに顔面の重症例 ●伝染性軟属腫   ●カポジ水痘様発疹型


下記にアレルギーの分類表を記載します。


☆アレルギーの分類(Coombs & Gell)☆
T型
即時型
アナフィラキシー型
U型
細胞障害型
V型
免疫複合型
アルサス型
W型
遅延型
細胞性免疫型
ツベルクリン型
細胞 好酸球, 好塩基球,
肥満細胞
マクロファージ, 好中球,
リンパ球
マクロファージ, 好中球 T細胞
抗体 IgE IgG, IgM IgG, IgM, IgA ――
補体の関与 (−) (+) (+) (−)
反応時間 15〜30分 数分〜数時間 3〜8時間 24〜72時間
関連疾患 気管支喘息
アレルギー性鼻炎
アレルギー性結膜炎
アレルギー性皮膚炎
急性蕁麻疹
一部の食物・薬物アレルギー
アナフィラキーシーショック(蜂・薬物)
自己免疫性溶血性貧血
Goodpasture症候群
特発性血血小板減少性紫斑病
薬剤性血球減少症
不適合輸血
血清病
SLE
糸球体腎炎
血管炎
接触性皮膚炎
薬剤アレルギー
GVHD
検査法 皮膚テスト
誘発テスト
RIST
RAST, MAST
CAP/RAST
Ala STAT
Coombs試験
抗糸球体基底抗体試験
免疫複合合体測定 皮膚テスト
誘発テスト
リンパ球刺激試験
医学と薬学・第55巻第1号・2006年1月 55:15 特集○アレルギー疾患(1)転載

Reference

(1)Johansson SG, Bieber T, Dahl R, et al. Revised nomenclature for allergy for global use: Report of the Nomenclature Review Committee of Worrld Allergy Organization, October 2003. J Allergy Clin Immunol 2004; 113: 832

(2)Coombs, R. R. A,. and P. G. H.. Gell. 1968. Classification of allergic reactions responsible for clinical hypersensitivity and disease. In Clinical Aspects of Immunology. P. G. H. Gell and R. R. A. Coombs, editors. Blackwell Scientific Publication Ltd., Oxford, England. 2nd edition. 575-596

(3)日本皮膚科学会:社団法人日本皮膚科学会(http://www.dermatol.or.jp)


このページのトップへ
ホームへ戻る
ホームへ戻る